ブォオオオオオオオオオオーン!
ブォオオオーン!プォン!プオン!ブォン!ポッ!ポッ!ポッ!カシュー!
定刻通りに駐輪場につく。駐輪場の一角がぽっかりと空いている。
清道の定位置だ。
この光景を毎日見るのは、辛いものだ。
いつか、この場所も知らない誰かが埋めてしまうのだろう。
しかし、俺の心に空いてしまった穴は、けして埋まる事はないのだ。
定刻通りの出社、残業・・・・・そして、退社。
”俺もサラリーマン!”
拘束された時空をただ、漂うような日常と、そのルーチン。
人と少しだけ違うだけで異次元へ摘み出されるフォーマット。
俺たちは、その中で生きている。
”俺たちは、サラリーマン”でも、その前に”一人のバイク乗り”なのだ。
バイクに乗り続けることで自分の中で”自分”というものを主張し続けよう。
”それにしても、5年は長いなー!・・・はやく!もどってこーい!”
”俺は、いつまでも待ってるぜ!”
”そして、あの日と同じ・・・・・”
”運命も””責任も””管理も””束縛も””抑圧も””怒りも”
”苦しみも””悲しみも””気兼ねも””ためらいも・・・・・”
”・・・・・・何もない・・・ただ、そこにあるのは”走り”だけの・・・
”ピュア・ロード(清道)”を共に駆けよー!
今、俺にできる事、それは・・・・・
その日まで走り続けること、バイク乗りであること。ただ、それだけだ・・。
長嶋!シンガポールでもガンバレよ!
そして、・・・・またな!
− ピュア・ロード 続く −
キリンは、泣かない。たとえ、我が子が目の前でライオンの餌食になろうとも
その大きな瞳で速くより、ただ、見詰めているだけ・・・・。
力なき正義は、有り得ない世の中。それでも自分は、東本ワールドの
”キリン”、サバンナ(ハイウェイ)を駆ける”T・キリン”でありたい。
by イエロー・コージ